好きって伝える隙がない。【短編】
比奈子が家を教えてくれたから
倉木の家に行ってみることにした
「遠っ」
学校から40分ちょっとかかった倉木の家
普段は自転車で帰ってるらしいけど…
ピンポーン…
あれ?誰も出ない
誰もいないのかな?
ピンポーン
二回目も出ない
ピンポーン
がちゃ、
「はあい!ごめんなさい!トイレはいってて」
中から出てきたのは可愛い女の子
「えっと…どなたですか?」
「あ、海原遥加と言います。薫くんのお見舞いに…」
「お兄ちゃんの彼女サン?!めっちゃ可愛い!どーぞっ入ってください!」