紅邑
Ⅰ
───‥おぎゃぁ おぎゃぁ‥─
「ハッハァ‥あぁ‥産まれた‥私の子‥っ」
「時姫っ!男の子だぞっ!可愛い子だ!」
見えるよ─‥私の腕の中ですやすや眠る可愛い我が子‥。
「時姫、頑張ったわね。お疲れ様」
ありがとう‥幸せだよ。
「時姫、名前は決めたかっ??」
嗚呼─‥名前はもう決まってるんだ。
「‥‥時呉‥産まれてくれてありがとう‥」
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