罪語りて所在の月を見る
「なにこの責め苦!?俺じゃねえよっ。毎回何かする俺でも、俺じゃねえよ!だから俺のせいにすんなっ!訴えるぞ、てめえら!骨愛好団体にてめえらの虐待をばらすぞ、おらあぁぁ!」
「骨のバカーっ」
「救いようないバカやねぇ」
「生きている価値もないバカどすえ」
「理不尽すぎるじゃねえかっ!ないーぶな俺の心に直球の理不尽ぶりだあぁぁっ!おろろおぉんっ、わたるんんん!
もう俺にはてめえしかいねえよおぉぉ!」
またも始まったおしくらまんじゅう。但し今度は、逃げなかった。
――離れたくなんか、なかった。
「皆さん、すみません……」
やっぱり僕は。
「それでも、みんなが大好きです」
また同じ言葉を。
それでも好きで一緒にいたいと、渉は泣きながら笑みを浮かべてみせた。