罪語りて所在の月を見る


「俺はこーなんだ!これが俺だ!皆から恐れられ、人間を恐怖のどんどん底にまで突き落とすような最強ぼすきゃらなんだよ!

ヒャハハっ、俺の時代だ!このまま溝出様帝国建国に乗り出すぜ!人間奴隷計画だああぁぁ!」


舞い上がるヒャッハー。噛ませ犬な扱いを受けてきたからこそ、ここぞとばかりにやる気満々。


まるで、このために産まれてきたんだと輝きさえもしていた。


止められないかこれはと、既に渉の手から離れた骨を放置した。


「うわああぁ!」


「ん?おうおう、逃げんじゃねえよ、腰抜けどもが!男の腰が使えなくなっていいのは、やったあとだけなんだってんだ、このちぇりーぼーいがあぁぁ!」


上半身しかない溝出も必然的に未経験となろうに。


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