狭い空






一言に「病気」といっても

なかなか難しいが



僕は人にうつる類の病気で、

まあ…結核に近いようなもの。




そんな体に生まれてしまったものだから
親族と会話をすることなんて

一週間に1度あるかないか。


別に寂しくなんかないんだ


強がりとかでなく、本心で。





だって、僕はひねくれてしまってるし

今更・・・って感じ。



むしろ僕は
学校に毎日行けないことこそ

一番つらいんだ。




新学期がもうすぐはじまるけど

どうもまた僕はいけないらしい。



最近は体調が悪いから
人に移ってしまうんだと



まあ…行ったら行ったで

みんなにはバイ菌扱いされるのが
オチなんだけどね…






でも僕は悲しくない


それは僕自身
一番の謎なわけ





僕は自分が嫌いで

そして怖いんだ





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