今の君を忘れない
―――――――え?
この子なにいってるの?
みんながはしゃいでいて少したばこの匂いのするカラオケボックスで、茫然とする。
希望を…。未来を失ったかのように。
その後、中村さんとは、もちろん話さなかったし、拓斗とも話せなかった。
いや?話したくなかった。
優愛には「どうかしたの?」と見透かされていたけど「大丈夫だよ。」とはぐらかしておいた。
みんなに適当に合わせて、楽しんでいるふりをした。
そのままお開きになった。
「ばいば~い」
「またね~」
みんなが次々にわかれの言葉を口にする。
「ばいばい、瑞希。」
「ん。ばいばい。」
そう言ったのが誰なのかも確認しなかった。
拓斗が好きな女の子なんていっぱいいる。
そんなの知ってた。
中村さんが拓斗のことをスキなんじゃないかってこと自体気づいてた。
なのにこんなに悲しい気持ちになるのはなんで?
拓斗を信じたい。
だけど、みんなに言ってるみたいに私、強くないんだ。
もしかしたら、本当に拓斗は中村さんのことがスキなんじゃないか。
私に嘘をついているんじゃないか。
拓斗とつきあい始めたのは半年前。
中学も一緒だったけど、あまり話したことなかったから、仲良くなったのは高校に入ってからだ。
体育祭のあと、拓斗に告白されて、とってもとってもうれしかった。
拓斗といた日々はとにかく毎日、毎日がきらきらしてて、たのしかった。
そんな日々が終わってしまうんじゃないかって。
そもそも、中村さんと拓斗の噂がたてられたのは1ヵ月まえ。
みんな拓斗と私がつきあってることを知っていた。
ある日隣のクラスから、ある女の子が
「ねえ、ねえ、瑞希ちゃんと松本くんって別れたの?」
と大声で尋ねた。
みんな、どうしたのか?ねえ、別れたの?って訪ねてきたけど、別れたりしてない。
この子なにいってるの?
みんながはしゃいでいて少したばこの匂いのするカラオケボックスで、茫然とする。
希望を…。未来を失ったかのように。
その後、中村さんとは、もちろん話さなかったし、拓斗とも話せなかった。
いや?話したくなかった。
優愛には「どうかしたの?」と見透かされていたけど「大丈夫だよ。」とはぐらかしておいた。
みんなに適当に合わせて、楽しんでいるふりをした。
そのままお開きになった。
「ばいば~い」
「またね~」
みんなが次々にわかれの言葉を口にする。
「ばいばい、瑞希。」
「ん。ばいばい。」
そう言ったのが誰なのかも確認しなかった。
拓斗が好きな女の子なんていっぱいいる。
そんなの知ってた。
中村さんが拓斗のことをスキなんじゃないかってこと自体気づいてた。
なのにこんなに悲しい気持ちになるのはなんで?
拓斗を信じたい。
だけど、みんなに言ってるみたいに私、強くないんだ。
もしかしたら、本当に拓斗は中村さんのことがスキなんじゃないか。
私に嘘をついているんじゃないか。
拓斗とつきあい始めたのは半年前。
中学も一緒だったけど、あまり話したことなかったから、仲良くなったのは高校に入ってからだ。
体育祭のあと、拓斗に告白されて、とってもとってもうれしかった。
拓斗といた日々はとにかく毎日、毎日がきらきらしてて、たのしかった。
そんな日々が終わってしまうんじゃないかって。
そもそも、中村さんと拓斗の噂がたてられたのは1ヵ月まえ。
みんな拓斗と私がつきあってることを知っていた。
ある日隣のクラスから、ある女の子が
「ねえ、ねえ、瑞希ちゃんと松本くんって別れたの?」
と大声で尋ねた。
みんな、どうしたのか?ねえ、別れたの?って訪ねてきたけど、別れたりしてない。