今の君を忘れない
なにかが不安でたまらなかった。

どうすればいいんだろう?

このモヤモヤ。

拓斗と話そう。

電話だ。電話。

携帯の電話帳を開いて、『松本拓斗』
をさがす。

電話番号を選択して…

発信…

…がおせない。

私は立ち止まって、何度も発信を押そうとする。

だけど、怖い。怖いょ。拓斗に電話したら、なにいわれるかな?って。

立ち止まっていたら…

「ひゃあ!」

なぜか、アスファルトに押し倒された。

「あ、かわいいお姉ちゃんだ。ラッキー」

そういったのは、いかにもな『エロ親父』ってかんじのひとで、私の上にいた。

「ね?少しだから。いいでしょ?」

もしかして私…襲われてる?

「やだ!」

服を脱がれた。この辺は人通りが少ないため、ほとんど人が通らない。

そうだ。私、手に携帯もってる。

しかも、拓斗に今すぐ、発信できる状態だ。

発信!

さっきはずっと躊躇しておせなかった発信がすんなりとおせた。

『プるるるるる』

「わ!電話かけてやがる!」

「やめて!」


『もしもし』

拓斗の声だ。

「拓斗…助けて…」

『瑞希?なに?助けて?どうしたの』

「お前電話キレよ!」

ついに私は下着まで脱がされてしまった。

「んあ!やめて!」

親父の手が私の肌に触れる。

「…やだッ!ンァ…」

口をおさえられる。


「んふッ」

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