[続]隣人には気をつけろ



勇気を出してみた。


アンタに向かってそれを出すのは、もう2回目になる。


いや、本当はアンタだから今日も言えたんだろうけど…。






「浜辺があるなんてザキは興味なさそうだったから、アタシ調べてたのに。」

「あ~、興味ないな。」



おれの前で砂浜を一歩ずつ歩く
彼女の横顔に見とれていたなんて言ったらドン引きされるな。

風が吹いて前田の髪がキラキラとゆれている

夕焼けにあたる光でいっそうそう見える


「今日はありがと!楽しかったよ、それなりに。」

「それなりにで悪かったな…!」

「アッハハ!!でも元気はでたから、あっくんの事はもう忘れそうだよ。」

「あぁ。 忘れな!」



忘れたらまたアンタは新しい彼氏を作るんだろうけど。





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