[続]隣人には気をつけろ

何を期待させるような事を、


｢今までの彼氏だったら、今頃アタシのペースに着いて来れてないよ？｣


そんなに顔を赤らめて言われると、まるで前田から告白を受けているようじゃないか。


勇気を出したのおれの方だよね？そうだよね？


｢あのさ、前田。もしかしておれと…｣


バシィッ！！


｢な…え、は？？｣

｢これからもヨロシク！！

ウシロ！｣


彼女は満面の笑顔でそう答えた


ヒリヒリする肩をさすりながら、おれは複雑な表情をうかべる。


この人はおれには言わせておいて、自分では言わないって事か？


｢恥ずかしいから付き合うとかやめてよっ！！｣