[続]隣人には気をつけろ
さてこの後おれはどうしたかって?
いや、気さくな性格の彼女のおかげで何とかなったのだ。
「ねぇザキ、あの魚なに??」
「あれ、超ヤバいんだけど~!」
「イルカショー見に行こうよ!」
…はしゃぎ過ぎだからァァァ!!と言いたい程だったから、まじで。
まぁ、前田が元気になってくれているなら
それなら良いんだけど、
おれはひたすらアンタのペースについていくだけだったから。
正直何にもしてないのが本音だった。
おれもさ?
このせっかくの好機を無駄にするまいと、
彼女に少しでも良く見られようと頑張ろうと意気込んでの今日だから。
そんなおれの下心も知らないで当の本人は隣でイルカショーに夢中だ