一方通行heart
「な、なっちん…」
『柚磨ちゃん、ど、どした?』
「もうすぐで…さ。」
『うん』
「バ、バババババレンタインだよね?」
『あげるでしょ?新見に。』
や、やっぱそうなっちゃうよね…
なっちんは、ずっと幼稚園の時からうちの心友で、あたしがこんな事で新見の事を諦められないなんて事はバレバレ。
「で、でもさ…」
『あぁ。きぃちゃんの事?』
う…ここまでバレてる。
『あたし、きぃちゃんちょっとひいてるよ?』
…?
「えっ?」
『だって、柚磨ちゃんが新見の事好きなの知ってたんだよ?おかしいじゃん。』
「で、でも!」
突如、出現したブラックなっちんに焦っている私。