Dear
「って言うか、何で疾風が奏哉とケンカしてたの?」
前から不思議に思っていたことを聞いてみた。
すると疾風は、不満そうな顔で「は?」と言ってきた。
「何でって…単純にウザかったし」
「…え、そんだけ?」
「いや、実はあともう一つ」
「もう一つって?」
「それは………」
「それは……?」
「……」
「……」
「………」
「………」
「…………」
「…………」
何故か意味の無い沈黙が続く。
流石にこれは長いだろ!!と思っていた。
それもそのはず、何故か、この沈黙だけで、既に12分も経っていたからだ。
「…あの、もう一つは?」
「…教えんのやーめたっ」
「え?」
この長ったらしい沈黙の間、疾風はこう思っていた。
(あの藤本 奏哉って奴…俺の勘では100%に近いくらいコイツの事好きなんだろうな。
コイツに教えるのは対して無理ない事だけど…そんな直ぐにでも教えちまったら面白くないしなぁ…)
と。
そう考えた結果、このことは好かれている張本人には黙っていることに決めたのだ。
「別に教えてくれたって…」
そうブツブツと言っている雪那を見ていてこれからが楽しみと思っている疾風と少しの黒いオーラを纏っている疾風を見てこれからが恐い…と思っている雪那。
この二人がデキている、と噂が流れるのには、あまり時間は掛からなかった…
前から不思議に思っていたことを聞いてみた。
すると疾風は、不満そうな顔で「は?」と言ってきた。
「何でって…単純にウザかったし」
「…え、そんだけ?」
「いや、実はあともう一つ」
「もう一つって?」
「それは………」
「それは……?」
「……」
「……」
「………」
「………」
「…………」
「…………」
何故か意味の無い沈黙が続く。
流石にこれは長いだろ!!と思っていた。
それもそのはず、何故か、この沈黙だけで、既に12分も経っていたからだ。
「…あの、もう一つは?」
「…教えんのやーめたっ」
「え?」
この長ったらしい沈黙の間、疾風はこう思っていた。
(あの藤本 奏哉って奴…俺の勘では100%に近いくらいコイツの事好きなんだろうな。
コイツに教えるのは対して無理ない事だけど…そんな直ぐにでも教えちまったら面白くないしなぁ…)
と。
そう考えた結果、このことは好かれている張本人には黙っていることに決めたのだ。
「別に教えてくれたって…」
そうブツブツと言っている雪那を見ていてこれからが楽しみと思っている疾風と少しの黒いオーラを纏っている疾風を見てこれからが恐い…と思っている雪那。
この二人がデキている、と噂が流れるのには、あまり時間は掛からなかった…