Dear
「ぁあ、うちらも順調よ!」

「今回も入賞できるといいね!」

「うん、今は気合い入れて頑張ってるんだっ!」


毎年、美術部は優秀賞や審査員賞など、色んな賞を貰っていて、その実力は関東でも有名だ。


「絵美は何描いてるの?」


言っちゃ悪いが変な方向に進みつつある絵美の思考は展覧会に出展するには無理があったりする。
アタシはそれが心配だ。


「今回は朝焼け!」

「何気すごいな、おい」

「でも大変!朝からグラウンドいかなきゃだし…よく曇ってるし!」


やけくそになってグチグチと言いはじめる。


「けど…初めてみた朝焼け、マジ綺麗だったから。
これは、最後まで描きたいって思ったんだぁ」


少し照れながらもニコッと微笑んでいる絵美。
アタシは絵美のこういう所が好きだ。


「そか…、ってああ!
うち早く帰んなきゃだったぁああ!!!」

「そうなん?」

「かか、かっちゃんもだよね…?」


振り向くと知らないうちに姿を消していた。絵美が「そういえば」と、口をきったと思うと


「かっちゃんなら、先ほど家に向かったよぉ」


ニコッとしながら「ドンマイ☆」といってきた。
そんな絵美にムカついたが、そんなことはどうでもよかった。

アタシは馨に対しての敵対心が更に強くなった、と思った。


「か…馨のばかぁああ!!!」


次に会うのは数時間後。
馨に仕返しをしてやる!!と決意した瞬間でした。
…アレ?作文?
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