Dear
教室に戻ったアタシ達は、直ぐに座席表に載っている席へとついた。
席はアタシが端で、絵美と奏哉が隣だった。

…って言っても、奏哉達も一番後ろの席だったから、アタシ達の席は近い、と言えば近かった。


「あ、意外に近いね」

「名前順だし、離れてるかと思ったのに…」


奏哉を挟んで女子二人で、「近くてよかったね」と話してたら、


「あー…最悪。何でこんな奴らと近いんだよ…」


なんて、奏哉が口を出してくるもんだから。


「ひっどぉー!!」

「女子にそんな事言うなよっ!!」


って冗談の言い合いをして、奏哉も含めた3人で話し出した。


「嘘だよ、嘘。」

「それでよろしい」

「いや、嘘でもないけど」

「うっわー……」

「やっぱり嘘で」

「ちょっ、おいっ!!」


こんな感じでバカバカしいアタシ達の会話。
それも、もう暫くたったら壊れてしまうだなんて…、
そんなこと、アタシは全く思っていなかった。
いつまでも、永遠に。
この幸せな日々が続くって思っていたから…
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