Crazy Future
「……何の話スか?」
ペッと唾を地面に吐き出し
彼女を睨むと
グイッと髪の毛を掴まれる。
「何、じゃねぇーよ!
アツヤの奴、アヤミのがうまかったから
別れようとか言いやがったんだよ!!」
アツヤ……?
「ああ、あのホスト、
ちぃ先輩のオトコだったんスか」
「ホストじゃねぇし!」
アツヤは、この前
誘われたオトコ。
金髪を扇形っぽく外はねにセットして
前髪をMに固めた
チャラそうな奴。
「アツヤから誘ってきたんだよ
5万くれるってゆーから」
「っ、この淫乱女!!」
パンッ!!
再びくらった平手打ちは
血の味がした。