私の彼氏様は危険人物!
それが顔に出てたらしく・・・

「だってなんにもしてねーんだろ?
          悪いこと・・・」

「う、うん・・・」

「そいつらもだろ?」

『『『やってない!』』』

い、息ぴったり・・・

「だったら調伏する必要がない」

そうなの・・・?

「よ、よかったぁ~」

『あぁ、よかったな』

トカゲ型の妖怪が言う

『ほんとだよ』

世間ではいったんもんめと呼ばれる・・・
あたしたちは"紙師家"と呼ばれる奴が言う

『あ、茜・・・
 そのさ・・・言わなくてもいいのか?』

あたしと同じ化け猫の血が流れてる
男の妖怪が言う


「なにが??」

『だって・・・お前は化け猫の血が流れてる
 だから、秘密にしとけって言わなくて・・・』

あ・・・そうだった・・・

「ありがと。忘れてた」

『ならとっとと言え』

「うん」
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