私の彼氏様は危険人物!
花火が終わった
いやぁ、キレイだった
なんか無言になっちゃったけどいやじゃなかったし
だって手は繋いだままで
木の上だったから座る場所が狭くて・・・その・・・肩と肩が触れあって・・・近かったし・・・
でも、ビックリだったなぁ
留依があたしのこと見たことあるって
キレイな女の子だなと思った
なんて言われたときには、すっごく嬉しかったし
「茜、送るよ」
「あ・・・うん。ありがとう」
本当はまだ帰りたくない
留依と一緒にいたい
でも、彼女でもないあたしが言うのも変だから
我慢しなくちゃ
帰るとき
なにも話さなかった
だけど
手は繋いだままでいてくれた
それだけで嬉しい
「留依、バイバイ」
「おぉ、じゃーな」