私の彼氏様は危険人物!
〜放課後〜

「ねぇ、由莉香、千夏。今日一緒に帰ろっ♪」

「ん?あぁ、茜。いいよ、ねっ、千夏」

「うん、もちろんOKよ」

よかったぁ

安心だぁ

「じゃ、じゃぁ、早く行こうよ」

「「ちょっと、待ってて」」

「うん」

は、早くして二人とも!

あたしが、留依くんに殺されちゃうよ

留依くんは先生に呼ばれてたし・・

来るなぁ・・・

そう祈っていたら、お約束のように・・・

ガラガラッ

教室のドアが開いた

ふと見ると・・・

「げっ!」

留依くんだった

「あれ、早乙女さんたち帰るの?」

目、目が笑ってない・・・

「うん、どうかしたの?竹井くん?」

あ、あぁぁぁああああ!!!!

なんてことを聞いちゃうんだよ!由莉香さん!

「ん?ちょっと早乙女さんに用事があって・・・でも、帰っちゃうならいいや」

留依くんはシュンとなった

・・・絶対に演技だ・・・・・・
普段の留依くんならあんなこと絶対にしないし!

「あ、いいよ。茜あげるぅ」

「うん、いいよ。」

な、なんてこと言うんだ!あんたたちは!
由莉香さ〜ん、千夏さ〜ん!助けなさいよ!

そう思っても、演技に騙されちゃってる由莉香と千夏はあたしを、留依くんに引き渡そうとしていた

「ホント!ありがとう。じゃぁ、早乙女さん・・・行こうか?」

「えっ!」

「じゃぁ、バイバイ。佐藤さん、早瀬さん」

い、いやだぁぁぁああ!

助けてよ、助けてくださいよ!

連れていかれるときに口パクで

{がんばって}

とニコニコ笑顔で言われた


・・・二人とも呪ってやるぅぅう

< 56 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop