蒼幻の天使~A Solitary Flower
正直言うと、拓ちゃんのことは、かっこいい、とは思う。
でも、私が憧れる「恋」とはちょっと違う、なんて考えたりしてた。
拓ちゃんとはきっと当たり前の恋で、「もっと劇的な恋がしたい」なんてバカなこと考えてた。
運命の人って、
いったい誰が決めるの……?
「美月、お願い!久遠くんとデートのセッティングしてくれない?」
昼休みにいつものメンバー3人でお弁当を食べ始めた矢先に親友の沙希がおもむろに両手を合わせて私にそんなことを切り出してきた。
「……いいけど。あの拓ちゃんだよ?」
前から拓ちゃんを気に入っていた沙希。
クラスは違うけど、私とよく一緒にいるのを見かけて好きになったらしい。
「なに言ってんのよ~。久遠くんってめっちゃかっこいいじゃん!美月、いつも一緒にいすぎて目が肥えてんのよ」
そう言ったのは、向かえに座ってお弁当を食べているもう一人の親友の舞。
「わかったよ。じゃあ、今度の日曜でどう?拓ちゃんに聞いてみるよ」
「ありがと~!美月、愛してるよ!」
親友の嬉しそうな顔を見てしまっては、ここは女として引き下がれるかって思ってた。
……なんて、甘かったのかも、私。
でも、私が憧れる「恋」とはちょっと違う、なんて考えたりしてた。
拓ちゃんとはきっと当たり前の恋で、「もっと劇的な恋がしたい」なんてバカなこと考えてた。
運命の人って、
いったい誰が決めるの……?
「美月、お願い!久遠くんとデートのセッティングしてくれない?」
昼休みにいつものメンバー3人でお弁当を食べ始めた矢先に親友の沙希がおもむろに両手を合わせて私にそんなことを切り出してきた。
「……いいけど。あの拓ちゃんだよ?」
前から拓ちゃんを気に入っていた沙希。
クラスは違うけど、私とよく一緒にいるのを見かけて好きになったらしい。
「なに言ってんのよ~。久遠くんってめっちゃかっこいいじゃん!美月、いつも一緒にいすぎて目が肥えてんのよ」
そう言ったのは、向かえに座ってお弁当を食べているもう一人の親友の舞。
「わかったよ。じゃあ、今度の日曜でどう?拓ちゃんに聞いてみるよ」
「ありがと~!美月、愛してるよ!」
親友の嬉しそうな顔を見てしまっては、ここは女として引き下がれるかって思ってた。
……なんて、甘かったのかも、私。