蒼幻の天使~A Solitary Flower
今までのパパの切なげな瞳と、月を見上げていたママの寂しげな顔が、フラッシュバックのようにわたしの頭を駆け巡った。
……ああ、そうだったんだ。
みんな、切ない恋をしていたんだね。
ママも、パパも、瑞樹さんも、いずみさんも。
そして、とても強い、永遠に消えない愛。
切ない涙が頬を伝ったけれど、とても温かい涙だった。
………こんなに強い愛、他に知らない。
突然、胸の中に、燃えるような「魂」を感じた。
それは確かに2つ、この胸の中にあって、わたしの胸を熱く燃えたぎらせた。
「その2つの魂があれば、あなたは実体のまま、ミラージュムーンに行くことができるわ。ママのように魂と肉体が離れてしまうこともない」
………引き寄せられる……!!
切ない「永遠の愛」を感じた途端、わたしの魂がわたしの体を揺さぶり出した。
……熱い!!!
魂が、燃えるように、熱い……!!!
「……セ、イジュ……!!」
「美月、願うんだ!!月へ行きたいと……君のママのもとへ行きたいと……!!」
「……あぁあああ…!!マ…マぁ―――!!!」
激しい光に包まれたわたしの視界の端に、驚いているパパの顔があったけど。
「……美月……待て…!!」
引き寄せられる自分の体をどうすることもできずに、心配そうに顔を歪めたパパの顔を最後に。
…………わたしは、月へと旅立った。
……ああ、そうだったんだ。
みんな、切ない恋をしていたんだね。
ママも、パパも、瑞樹さんも、いずみさんも。
そして、とても強い、永遠に消えない愛。
切ない涙が頬を伝ったけれど、とても温かい涙だった。
………こんなに強い愛、他に知らない。
突然、胸の中に、燃えるような「魂」を感じた。
それは確かに2つ、この胸の中にあって、わたしの胸を熱く燃えたぎらせた。
「その2つの魂があれば、あなたは実体のまま、ミラージュムーンに行くことができるわ。ママのように魂と肉体が離れてしまうこともない」
………引き寄せられる……!!
切ない「永遠の愛」を感じた途端、わたしの魂がわたしの体を揺さぶり出した。
……熱い!!!
魂が、燃えるように、熱い……!!!
「……セ、イジュ……!!」
「美月、願うんだ!!月へ行きたいと……君のママのもとへ行きたいと……!!」
「……あぁあああ…!!マ…マぁ―――!!!」
激しい光に包まれたわたしの視界の端に、驚いているパパの顔があったけど。
「……美月……待て…!!」
引き寄せられる自分の体をどうすることもできずに、心配そうに顔を歪めたパパの顔を最後に。
…………わたしは、月へと旅立った。