満月の日の夜【短】


「寒.....」


7月に入ったとは言っても夜は少し肌寒い。


ひんやりとした風が肌を撫で、私は思わずぶるっと震えた。


パーカーのチャックをしっかりとしめ、私は足を進めた。



ボーッとしながら歩いていると
前から来た誰かにぶつかってしまった。


「ごっっごめんなさいっ‼‼」


謝りながら顔を上げると
そこには坊主頭の男の子がいた。


< 2 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop