満月の日の夜【短】
黄菜と出逢ってから、
もうすぐで一ヵ月。
そんなある日、黄菜は俺に言った。
「ねぇ!私たち二人の間にぜぇったい秘密は無しだよ?」
黄菜は俺が病気を隠しているのを知っているんじゃないか。
そう思うほど不安そうな顔をしていた。
うん、と言えない俺は曖昧に首を縦に振っていた。
ごめんな、黄菜。
約束守れなくって。
ごめんな、黄菜。
嘘ついて。
俺は君の笑顔が大好きです。
でも、その笑顔を奪ってしまったのは俺ですか.........?