攻略難関なイケメン君。
「・・・馬鹿って見ず知らずの人間に言われたくないんですけど。あんたあたしのこと知ってる??ていうか、その眼鏡何?だっさ!まさかウケ狙っちゃってる系?」
嘲笑うかのように言いたかったのにムキになって怒鳴り散らしてしまった。
そしてあたしの怒鳴り声のエコーが・・・。
やってしまった・・・。もう華の高校生活はこれにて終了だ。
取り返しのつかないことをしてしまったと思って、恐る恐る彼の方を見やると・・・。
そいつはものすごい眼力であたしのことを睨みつけていた。
いや、それはあたしの予想。
だって、眼鏡のせいで眼は全く見えない。
だけど、なんとなくオーラで怒っているのは感じ取れた。
うへ、すごいでしょ。この察知力。
「あ・・・、の・・・。」
「死ね。」
「はい・・・?」
「死ね。」
今、空耳が聞こえました。
いや、空耳なんかじゃない・・・?
―――――今あたし、死ねって言われた???
言った張本人は俯いていた。
でも拳には力が入ってるのかものすごく震えていた。
や・・・ば・・・い・・・。