攻略難関なイケメン君。
「お前らみたいな奴、ほんとむかつく。死ねよ。」
「・・・は?」
「死について何も考えたことないでしょ?毎日バカみたいに笑って・・・。僕はそうゆう奴がこの世で一番嫌いなんだよね。」
いきなり口調がまた戻りやがった。
でも言ってる内容が超むかついた。
むかつく・・・むかつく・・・。
もうこんなことになるなら屋上に来なければよかった。
後悔と怒りで訳がわからなくなったあたしはとうとう狂ったのか泣き出してしまった。
あたしの頬を一筋の液体が伝う。
そして次から次へと・・・。
雨とは違って温かい液体があたしの瞳から溢れんばかりに出てきた。
「え?」
泣いた自分にもちろんあたしは驚いたけど、あたしより驚いてるのはいまだ手首を痛いくらいにつかんでいる彼。
「意味・・・わかんない・・・。超意味わかんない!!バカみたいにって・・・。完璧な生活を送るためには仕方がないことでしょ!!!しょうがないじゃない。孤立するのはやなの!!!一人は嫌なの!!!!」
泣き叫ぶあたしを見て黙り続ける彼。
ふとソイツはあたしの手首から離してくれた。
痛い・・・、きっと腫れてるだろうな。
そして自分の耳に手を掛け何をするかと思えばいきなりその手で眼鏡を取った。