彼の薬指
『どんな人?』
「優しいよ。歳がめちゃくちゃ離れてるけど…」
『…もしかして、妻子持ち?』
美羽は少し黙り、俯いた
「うん。はじめから知ってたんだけど…」
『そっかー…。今日、来てくれたんだね』
「うん!嬉しかったなぁ…少ししか話せなくて、すぐに帰っちゃったけど」
愛しそうに花束を眺め、時々指先でバラを揺らしてみる
そこへビールが到着し、わたし達はまたグラスを傾ける
時々、目で携帯を確認する美羽
『お店終わってから会う約束はしてなかったの?』
「うん。今日は子どもの誕生日なんだって。わたしと同じ日」
『そうなんだ。辛くは…ない?』
美羽は笑顔で答える
「少しね。寂しいけど…しょうがないし!」
『…だね…。よし!今日はわたしが付き合うぞ!』
「キャーッ!さすがお姉ちゃん、ありがとう」
二人の笑い声が重なる
美羽の目じりには、うっすら涙が残っていた
「優しいよ。歳がめちゃくちゃ離れてるけど…」
『…もしかして、妻子持ち?』
美羽は少し黙り、俯いた
「うん。はじめから知ってたんだけど…」
『そっかー…。今日、来てくれたんだね』
「うん!嬉しかったなぁ…少ししか話せなくて、すぐに帰っちゃったけど」
愛しそうに花束を眺め、時々指先でバラを揺らしてみる
そこへビールが到着し、わたし達はまたグラスを傾ける
時々、目で携帯を確認する美羽
『お店終わってから会う約束はしてなかったの?』
「うん。今日は子どもの誕生日なんだって。わたしと同じ日」
『そうなんだ。辛くは…ない?』
美羽は笑顔で答える
「少しね。寂しいけど…しょうがないし!」
『…だね…。よし!今日はわたしが付き合うぞ!』
「キャーッ!さすがお姉ちゃん、ありがとう」
二人の笑い声が重なる
美羽の目じりには、うっすら涙が残っていた