先生、好きになっちゃいました。
**俺様に落ちた瞬間**
平和な放課後の学校。
部活の掛け声が聞こえてきて、
初夏の風が窓から入ってくる。
「さ~く~ら~」
「千亜妃!どうしたの?」
千亜妃がにやにやした顔で
近づいてくる。
「な、何よ気持ち悪いなぁ」
「さくら、今日何の日か分かってるの~?」
へ?なんだろ…誰かの誕生日かな?
真剣に考えていると…
「塾だよ!塾!」
突然大きな声で叫ばれた。
「びっくりしたぁ!」
塾なんてすっかり忘れてた。
と言うか、忘れようとしてたのかも。
嫌で嫌で仕方なかった。