先生、好きになっちゃいました。


「高尾先生!」


そう、私は高尾先生のクラスの
副担任になったのだ。



ばたばたと階段を下りると


「おっせーんだよ。

相変わらずだなお前。」


ぱりっとしたスーツを着た
先生。
髪は黒くなっていて
ピアスの穴も閉じてある。


そして何より先生は
もうあのネックレスをしていなかった。




それを見て嬉しくなった私。


「ふふふ。」


「何笑ってんだよ、気持ちわりー。」



私は先生の背中を
本気のグーで殴り
何事もなかったかのように
体育館に入った。


「いってー。お前まじひでえよ。」


そんなこと言っている先生は
無視して。


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