先生、好きになっちゃいました。


ホワイトボードの前に来たはいいけど…
もう正直に言うしかないか。

「せんせ、やっぱわかりません。」


すると先生は顔を真っ赤にして、

「ぶはははっ、やっぱりな!
お前が分かるわけないもんな!」

「そ、そんな笑わなくてもいいじゃないですかっ」

すぐに言い返したけど笑いは止まらないみたい。
結構傷ついたんだけど。


「ごめんって!ちょっといじめちゃった」
そう言って頭をくしゃくしゃしながら
撫でてきた。

先生のごめんは信用できない…けど、
許せてしまう。
私って甘いのかな。

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