先生、好きになっちゃいました。
ガチャッ…
私は純の後ろに隠れながら
入っていった。
「あら、こんにちは!」
キレイな声が聞こえる。
そこにはさらさらのストレートの髪を
バサッとかきあげた美人な女性。
「塾長の加藤です。今日からあなたたちの
先生をしていただくのは…」
「高尾です、よろしく」
塾長の声をさえぎるかのような
タイミングで低い声が入ってきた。
「そう、高尾先生よ。さ、皆
もう授業始まるわよ~」
笑顔で塾長は言った。
その笑顔で私はなんとか
安心することができた。
「ほらさっさと教室入れ~」
高尾先生が声をかける。
ふっと先生の顔を見た。
その瞬間、私の体に電流が走ったみたいに
ビリビリとしびれた。