先生、好きになっちゃいました。
そうなんだよ。
私なんて大勢いる生徒のひとりにしか
すぎないんだよ。
分かってるつもりだったけど
やっぱり生徒としてしか見てもらえないんだね。
「あ、そうだ。
お前、俺ひとりがお前の居場所を
つきとめた、と思ってんじゃねーだろーな?」
へ、先生が探し回って見つけて
くれたんじゃないの?
と言うようにキョトンとしていると
「その反応じゃわかってねーみたいだな。」
ふうっとため息をつくと
また目を合わせてきた。
透き通った茶色い目。