先生、好きになっちゃいました。
「んで、ここはXに代入してー」
いい感じに冷房が効いていて
高野先生の低い声が心地いい。
私はすぐに睡魔に襲われた。
「ねえ、あてられてるよ?」
知らない声がした。
ぼやけた視界の中、目をこすりながら
声のする方を見てみると
知らない男の子。
状況を把握できない私に
パシッ!
喝がはいった。
「いったぁ~い」
前を見ると高尾先生。
ファイルを手でパシパシと叩いている。
「ばか。俺の授業で寝るからだろ。
ほら、この問題解けたら許してやるから。」
しぶしぶ前へ行く。