先生、好きになっちゃいました。


先生は夕焼けのせいか
いつもより少し大人にみえた。

黒のTシャツの袖を肩までまくりあげて
ズボンはやっぱりだるそうに
腰パン。首もとに光っている
ネックレスが妙にセクシーに感じる。
腕は意外としっかりしていて
ほどよく筋肉がついている。

男の人の体って感じ。


しばらく見とれていた私に
先生が

「川澄ー!早く来いよ!
肉焼いてやっから。」


またしてもトングを振り回しながら
声をかける。


「ほらぁ、裕ちゃん
危ないから振り回さないの~」

宮野先生が腕をつかんで
まるでお母さんみたいに
高尾先生に注意する。

先生は
「あ、わりぃ」

なんて言いながら笑ってた。



< 65 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop