先生、好きになっちゃいました。
どれくらい物思いに
ふけっていただろう。
周りは薄暗くなり、風も冷たくなってきた。
「う、さっむ…」
そろそろ帰ろうかなと思った
その時。
「何してんの。」
この声は…
「瞬…。」
一瞬でも高尾先生だと思った
自分が恥ずかしくなった。
先生は私のことなんて気にかけてないんだよね。
わかってるもん。
宮野先生っていう可愛い幼なじみも
居るわけだし。
「どうした?なんか悩んでんの?」
瞬は優しい。
「うん、まあ、
恋って上手くいかないなあって。」