先生、好きになっちゃいました。
「ななななんで先生がここに?」
動揺しまくり。
焦りが隠せない。
先生は私のとなりにしゃがんで
コンビニの袋を差し出した。
「ん。
お前、何も食べてなかっただろ。
今、買ってきたからそれ食え。
…コンビニのおにぎりで悪い。
まあ何も食べないよりはましだろ。」
先生が来てくれた。
私が食べてないことに気付いててくれた。
わざわざコンビニまで行って
買ってきてくれた。
先生はさりげなく、すべてが優しい。
「お前さぁ、悩みがあったら
何でも俺に話してこいって言ったよな?
もっと頼れよ…?」
先生は私の頭を引き寄せ、
肩に頭をひっつけさせた。
先生の手は熱かった。
距離が近すぎて先生の香りがする。
ちょっとミントの香りがして、
それでいて落ち着く香り。
ワックスの香りもした。