先生、好きになっちゃいました。
少し上を見ようとしたら
すぐそこに耳があって、
キラリと光るものが見えた。
…先生ってピアスしてたんだ。
初めて気づいた。
なんか嬉しかった。
「お前さ、今日もちゃんと
授業頑張ってたな。
そこまでやるとは思ってなかったからさ
ちょっとびっくりした。
偉いな。」
先生は優しく頭を撫でた。
…キュン……
「あれ、お前って何かつけてる?
香水とか。」
いきなり何言ってんだろ。
「え、ううん。あ、汗臭い?
ごめん、離れて。」
先生は離れてくれなかった。
手に力をいれて、振りほどけないように
していた。