先生、好きになっちゃいました。
「え?瞬?」
瞬だった。
瞬は全速力でこちらに向かってきた。
そりゃびっくりするよね、
男が四つん這いになって
私の上に覆いかぶさってるんだもん。
「な…何してるんだよ、さくら?」
瞬は手を口にあてて
照れながら聞いた。
私は焦って
「え…な、なんでもないよ!
ほ、ほらっ先生も言いたいこと
無いんだったら手はなして
どいて?」
すると先生は何も言わず
立ち上がり宿舎の方へ歩いて行った。
「おい、待てよ!高尾!」
瞬がどなった。
あまりにも大きい声だったから
ビクっと反応した。
「さくらに何してたんだよ?」