先生、好きになっちゃいました。
先生は真顔でこちらを向いた。
そして少し口を開いて
「男を教えてやったの。
お前みたいな変な男に
襲われないようにな。
つーか俺、一応先生だし。
呼び捨てやめろよ。」
怒った声だった。
冷たく言い放った後
「明日もみっちり勉強なんだから
2人とも早く宿舎入れよ~」
といつもの声のトーンと喋り方で
私たちに笑顔で言った。
切り替えが早すぎて
びっくり。
まあ先生らしいんだけど…。
「ほんとに大丈夫だった?」
瞬は最後まで心配してくれていた。