先生、好きになっちゃいました。
「お前さぁ、今の授業
全く聞いてなかっただろー?」
「ごめんなさい…」
ばれてたのか。
「明日は海で泳げるんだから
しっかり勉強しろよー」
そう言ってほっぺを
つねってきた。
「あたたた、痛いよ先生~」
オーバーリアクションしすぎた。
でも先生は私の反応をみて
クスクス笑っている。
いじわるだなぁ、もう。
すると、
「さくら!」
「瞬!?どうしたの。」
「昼飯、早く行こうぜ。」
「裕ちゃん!」
瞬が来たと同時に宮野先生もやってきた。
「あ、うんそうだね
行こう。」
手をつかまれ走り出した瞬に
引っ張られるようにして
後ろを振り返るともう、
高野先生は後ろを向いて宮野先生と
歩き出していた。
大量の参考書とファイルを
肩に乗せだるそうに歩いていた。
宮野先生は
「ほらぁ、早くぅ~」
とか言って
高野先生の腕を引っ張った。
「やっぱお似合い…」
そうポツリと呟き、
瞬と広間へ走っていった。