先生、好きになっちゃいました。
ザッパーン
波と波がぶつかる音が心地いい。
サアーっと冷たい風が吹く。
海の香りが私を包む。
「さくらっ!」
「瞬…」
風が吹いて瞬の髪がさわさわと揺れる。
「あのさ…。
さくら、高尾のこと好きでしょ?」
「うえええ?」
いきなり予想外なことを言われて
びっくりした…
「な、なんでそう思うの…」
ばれてたんだ…何か気まずいなぁ…
「俺はさくらのこと
ばっかり見てたのに
さくらは高尾の方ばっかり
見ていたから。
さくらは俺のこと
見てくれなかったから。」
それって…