腹黒剣士に惚れました。
「皆、待たせてすまんな。…それでは、全員揃ったところで、いただくとしよう。」
そう近藤さんが喋り終えると、皆口々にあいさつを済まし、食べ始めた。
その様子を、鈴羽はじっと見つめていた。
「どうしたの、鈴羽ちゃん?食べないの?」
「あ、いえ。すみません、少し考え事をしていて。」
「ふーん。」
実際のところは、考え事と言っても、ただ自分の作った料理が皆の口にあうか気になっていただけなのだが。
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