腹黒剣士に惚れました。
急に態度を変える紗優梨に、二人は視線を紗優梨に向けた。
「その…鈴羽はさ、時神のお願いを引き受けたからそのお礼にでしょ?でもね、私はその逆で、私からこの時代に行きたいって言ったから、その代わりとして…」
そこまで言うと、口を噤んで下を向いてしまった紗優梨。
「その代わりとして…どうしたの?」
少しの沈黙の後、顔をあげた紗優梨の目には涙が浮かんでいた。
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