先生…あのね、
第2章 ジブンノキモチ
春なのに寒いなぁ~…。



…おそいなぁ。
はやくこないかなぁー。



「おまたせ。乗って。汚いけど。」

「はい…。失礼します。」

「シートベルトしろよ。」

「わかってますよっ!子供じゃないんですから!」

「ははっ。はいはい、子供だけどね。高校生だって子供なんだよ??」

「しってますよ~。」


……。
先生ってS!?

「ごめん、ごめん。まぁ、気にすんな!」

「はい…。」

…なんか素直に謝られても、対応のしようがない…。
な~んかつかみどころないなぁ。

「おまえさぁ、俺が担任だってしってる?」

「えぇー!なんで!?」

「なんでじゃねーよ。ちゃんと聞け。アホが。」

「いーじめ、いーじめ。」

「わーったから。静かにしろ。」



ポンっ。



…へ?
頭に手が。


いやいや違う!
ドキドキしてない!…わけじゃない。
悔しいけどドキドキした。
なんで?先生と生徒なのに。
こんなことあるの?


あっ…おろしちゃった。


残念がってるわたしってなに!?
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