ケータイ戦士セーラーフォーン
辛うじて芝生の茂みがクッションとなって助かった瞳。



「…………っっ」


ププ
「大丈夫ププ?」



痛みを堪え、精一杯の笑顔でププに話しかける瞳。



「大丈夫……大丈夫よ。
 絶対、守るから……」


ププ
「ププゥ~」



心配顔になるププ。
だが、トルブは徐々に瞳の方へと近づいて行く。


トルブ
「パケット妖精を渡さないのであれば、
 そのパケット妖精と共に消えてもらおう」



トルブは再び掌を瞳の方に向け、火の玉を発射しようとする。
そして瞳は、ゆっくりと立ち上がる。



「ププは……ププは私が守るっ!
 絶対に守ってみせる!!」



その時!

ピンク色の光の玉が何処からとも無く現れ
しばらく浮遊すると瞳の掌の上に、そっと乗ると同時に、その形を変化させる。



「こ、これは!?」


ププ
「それは『ケータイ戦士の証』のケータイだププ!」



「『ケータイ戦士の証』?」


ププ
「瞳はケータイ戦士に選ばれたププ!」



「ケータイ戦士?」





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