ケータイ戦士セーラーフォーン
またもや、ほぼ同時に校門に着いた二人。


奈美
「相変わらず早いな瞳」



「奈美ちゃんこそ、さすが陸上部だけの事はあるね」



校庭を歩く途中、奈美が瞳に話しかける。


奈美
「瞳、放課後に付き合ってほしい事があるんだけど……」



すると瞳は即座に掌を奈美の方に向けた。



「却下!」


奈美
「え!?」



「だって奈美ちゃん、またあたしを陸上部に勧誘する気でしょ?」


奈美
「ふふ~ん、残念でした。
 部活が終わってからのお楽しみって事にしとこうか?
 じゃあね☆」



そう言って自分の教室に向かう奈美。



「ええ~!? 何それ?……
 って、部活が終わるまで、帰宅部のあたしは何してればいいのよ!?」



しかし奈美は既に、その場には居なかった。



「もう、奈美ちゃんったら強引なんだから~……」






昼休み。

昼食を済ませ、ふと校舎の屋上に足を運ぶ瞳。

すると、屋上にはフェンス越しに校庭を眺めている鈴音が居た。





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