ケータイ戦士セーラーフォーン
鈴音
「勇気をくれる魔法のアイテム……」



「な~んてね☆
 とあるケータイ小説の受け売りなんだけどね」



と言いながらエヘヘっといった表情でペロっと舌を出す瞳。

ほのかに笑顔になる鈴音。


鈴音
「瞳ちゃん……
 ありがとう」



そう言って校舎の中へ入って行く鈴音。

屋上に残った瞳はポツリと呟く。



「鈴音ちゃん、ちょっと元気になって良かった」


ププ
「ホントに元気になって良かったププ」



ポケットからケータイを取り出す瞳。



「ププ!?
 起きてたの?」


ププ
「起きてたププ」



「いつから?」


ププ
「朝、校門に着いた時からだププ」



「えーっ!?
 あの時から、もう起きてたの!?」


ププ
「そうだププ。
 あんなに走って揺らされるとイヤでも起きるププ」



「そっかぁ~……」


ププ
「でも、瞳、
 奈美も鈴音もイイ友達みたいだププ」



「うん☆」






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