ケータイ戦士セーラーフォーン
飲み物を買い終えた瞳は急いで部屋に戻ろうとした。

すると通路の曲がり角の所で店員とぶつかる瞳。



「きゃっ!」


店員
「おっと、危ない!」



そう言って倒れそうな瞳の腕を掴んで支える店員。


店員
「大丈夫かい?」



「う、うん。ありがとう」



見ると、さっきのカウンターに居た店員とは違う店員だった。

名札を見ると『糸井 翔』と書かれている。



「(いとい・・・しょう?って読むのかな?)」



するとカウンター越しに居た店員が声をかける。


章吾
「おーい! 翔(かける)、こっち手伝ってくれ!」



「はい! 店長!」



「("かける"って読むんだ・・・)」



「じゃあな、気をつけろよ」



と言いながら翔は瞳の額を人差し指でツンと突付く。

去って行く翔の後ろ姿を見ながら瞳はポツリと呟く。



「なんか、馴れ馴れしい奴……
 ふーんだ!」



と言いながらアッカンべ~をする瞳。





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