ケータイ戦士セーラーフォーン
翌日、教室で鈴音が来るのを今や遅しと待つ瞳。



「鈴音ちゃん、まだかなぁ……」



すると恐る恐る教室に入ろうとする鈴音を見つける瞳。

鈴音に駆け寄る瞳。



「鈴音ちゃん!」


鈴音
「瞳ちゃん……」



「おはよう☆」


鈴音
「お、おはよう……」



いつもと変わらぬ瞳の笑顔に救われる思いがした鈴音だった。



「鈴音ちゃん、きっと来るって信じてたよ。
 メール、読んでくれたんだ?」


鈴音
「う、うん……」



「良かった~、読んでくれて」


鈴音
「ありがとう。
 ちょっと元気、貰ったかな……」



少し元気に成った鈴音を見て、ホッとする瞳だった。


鈴音
「瞳ちゃん、放課後に話したい事があるの」



「奈美ちゃんの次は鈴音ちゃんかぁ……」


鈴音
「え?」



「ううん、何でもないの。こっちの話。
 あはは……」


鈴音
「じゃあ、放課後にね」



「うん☆」



瞳はポツリと呟く。



「何だろう? 話って……
 教室じゃあ話し難い事なのかなぁ?……」






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