ケータイ戦士セーラーフォーン

校舎の屋上。

瞳と鈴音の二人だけしか居ない。

先に口を開いたのは鈴音だった。


鈴音
「私、いつもあんな感じで友達を失ってしまうの……」


瞳
「え？」


鈴音
「ほら、私って金持ちの娘で才女でって事で皆、敬遠してしまうの……」


瞳
「……」


鈴音
「前の学校の友達に電話をしようとしたんだけど、
　どうしても出来なくて……」


瞳
「……」


鈴音
「そしたら、その子からメールがあって、
　『もう、友達じゃない』って……」


瞳
「酷い……」


鈴音
「昨日、瞳ちゃんからもメールを貰った時、読むのが怖かったの……
　また嫌われたんじゃないかって……
　でも、瞳ちゃんのメールを読んだ時、嬉しかった」


瞳
「ほんと？」


鈴音
「うん！
　やっぱり瞳ちゃんだけは違ってた。
　こんな私に今まで普通に接してくれたんだもん」


瞳
「鈴音ちゃんは鈴音ちゃんだよ。
　これからも友達だよ！」


鈴音
「うん！
　ありがとう、瞳ちゃん！」



その時！

不意に声がした。


？？
「ふん、麗しい友情だな」