ケータイ戦士セーラーフォーン

フォーン
「二対一なんて卑怯よ！」


ププ
「パケット戦士が勝てない筈だププ！」


ジェミル・兄
「卑怯、嬉しいねぇ。
　我らに取って最高の褒め言葉だ」


ジェミル・弟
「要は勝てば良いのだ」


ジェミル・兄
「覚悟しろ！　セーラーフォーン！」



二対一の圧倒的に不利な戦いにセーラーフォーンは、しだいにダメージを受けて行き、
瞬く間に満身創痍となってしまった。


ジェミル・兄
「ほう、
　まだ立ち上がる力が残っていたか」


フォーン
「守るべき物があれば人は、どこまでも強く成れるの！
　あなた達には負けない！」



その言葉が鈴音の心を打つ。


鈴音
「！！
　『守るべき物があれば人は、どこまでも強く成れる』……
　私は……私は……」



鈴音の心の中で激しく葛藤する。


鈴音
「私は……いつも逃げてばかり……
　その度に友達を失ってばかり……
　でも……でも、瞳ちゃんだけは……
　瞳ちゃんだけは……」



ジェミルは最後の攻撃を仕掛ける。


ジェミル・兄・弟
「「これでトドメだーっ！」」



バキイィィィィィィィィ！！