ケータイ戦士セーラーフォーン

その日の授業は全て終わり、部活の時間へと変わる。
帰宅しようとする瞳を奈美が引き止める。


奈美
「瞳、陸上部に寄ってく？」



奈美は何とか瞳を陸上部に入部させようと試みるのだが……


瞳
「いや、その……あの……あたしは帰宅部だから……」



と、何とか奈美から逃れようとする瞳。
すると奈美は、徐（おもむろ）に自分のケータイを取り出し、瞳の前に突きつけた。


奈美
「じゃあ、また面白いケータイ小説、教えなさい」



ほっ、とする瞳。


瞳
「な～んだぁ～、奈美ちゃん素直にそう言えばイイのに」


奈美
「別に……
　でも、あんたのその脚力は、まだ諦めてないからね」


瞳
「うう～……
　見逃してくだせぇ～、お代官様」


奈美
「瞳、あんた言う事が古い……」



奈美から解放された瞳は帰宅すべく帰路に着く。

だが、その帰り道、瞳の運命を一変する出来事が起ころうとは夢にも思わなかったのである。